Numeric Steps

可算階段の公式日記2

Monolith

以前にも書いていますが、やはり面白いので長めに紹介します。

 

Monolithは、「永遠の力」が眠るというダンジョンを攻略する全方位STGだ。
操作は、移動と攻撃を2本のスティックで行い、加えてボムとダッシュが行える。

全5層からなるダンジョンは、多くの小部屋から構成される。
新しい小部屋に入ると扉が閉まり、敵を全滅させるまで出ることができない。
各フロアには小ボスが数体いて、それらを全て倒すとフロアボスに挑めるようになる。
フロアボスは深さに応じて数種類の中から1体が選ばれ、フロアボスを倒すと次のフロアに進める。これを繰り返して、最深層にある「永遠の力」を目指していく。

自機は戦闘機のような生き物(なのかも怪しい)で、弾数が無限の機関砲を装備している。それ以外に、ダンジョンの中では弾数制限がある武装を入手することができる。
武装は見た目ごとに異なる基本性能に加えていくつかのキーワードが付与されていて
武装ごとに敵との相性や使い勝手が異なる。
装備できる武装は1つで、新しいものを獲得すると常に上書きされる。

ダンジョンはランダムに生成され、毎回異なるダンジョンに挑むことになる。
フロアごとに1つずつ、アップグレード部屋と武装部屋がある。アップグレード部屋ではランダムに選ばれた3つのアップグレードのうち1つを獲得できる。
アップグレードの多くは、永続的に効果を発揮し自機の基本性能を変更する。
武装部屋ではランダムに作成された数個の武装から1つを取得できる。
それ以外にも、隠し部屋やショップ、財宝部屋など配置されたりする。

基本的なシステムは以上である。
自機のHPは、初期状態で10ある、単純に10回まで被弾できる。ボスを倒すごとに1回復でき、ショップでも回復アイテムが購入できる。出現した回復アイテムを後に取っておく事はできないが、HPが最大値ならHPパーツに変換され、HPパーツが4つ貯まるとHPの最大値が上昇する。
そのため、新しい部屋に挑みHPを回収するか、無駄な戦いを避けるかのジレンマに悩まされる。
一度発生した戦闘は避けられないため、運悪く苦手な敵が湧けば赤字になるかもしれない。かといって、このままのHPでボスに挑むのは心許ない。といった具合である。
武装も同じものを使い続けるのは難しいため、いつ次の武装に変更するのかの判断は悩ましい。
STGとしては、自機の見た目に反して小さい当たり判定やボムやダッシュの回避手段、高めのHPなどに助けられ、意外としぶとく生き残ることができる。ボスの攻撃は、弾幕ゲーの装いである。
1周30分程度で終わるのも、ダレる感じを減らしてくれている。
総じてローグライクの醍醐味ともいえる取捨選択と、テクニックによってピンチを切り抜けるSTGの面白さが、見事に融合しているといえるだろう。

出発前の拠点では、これまでに獲得したスコアで幾つかの要素をアンロックできる。
アンロックができるのは、ダンジョン内で新たに見つけることができる武装やアップグレード、拠点で確認できる敵のプロフィール図鑑などだ。クリア状況に応じて、拠点が飾られ賑やかになっていくのもいい。

見た目は色数を抑えたドットで、音楽もレトロな雰囲気を醸し出しているが、中身は今風の完成度の高い秀作。

 

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